伝わる伝え方には技術がある
経営者の言葉力 講師の語彙力
「伝える」ことの目的とは?
人に何かを伝える手段には言葉(バーバル)によるものと、表情やジェスチャーのような非言語(ノンバーバル)的なものがあり、私たちはそれらを駆使して伝えたい情報や気持ちを相手に伝えようとします。その目的は自分の思いが伝わることで、相手に期待する何かしらの反応や行動を得ることです。
つまり、伝えた(相手は聞いた)だけでは目的を果たすことにはなりません。あくまでも意図することが相手に伝わる(相手が理解し期待通りの行動をおこす)ことが目的であるはずです。

伝わった反応
伝わっていない反応

「なるほどー!」
「よしっ、やろう」
「なんとなく分かった…」
「ごもっともなんだけど…」

伝わってこそ伝えた価値がある
何かを伝える際に、ちゃんと話をしたからと言っても伝わらないことが往々にしてあります。
A:『ちゃんと言ったよね!』
B:「そんなこと聞いてないけど…」
A:『間違いなく話したよ!』
B:「ホント聞いてないってば!」
よくある光景ではありませんか?
雑談であれば構いませんが、仕事の場面でこのように意図する事が伝わらず、相手が期待通りの行動を取ってくれないようでは困ります。お互いの関係に亀裂が入らないとも限りませんし、もし取引先とのやり取りでこの様なことが起きれば損失を招くことにもなりかねません。
会社では…
経営者や上司が、社員や部下にどう動いて欲しいかを伝えたり、ビジョンや目標を語ることで、それらを共有して実現に向けて一緒に取り組んでもらうことが伝えるということです。
あるいは…
講師業をしている人であれば、自分の持つノウハウや扱う商材の魅力を伝え、自分自身の存在価値や商材のニーズを獲得することが伝える目的のはずです。
《伝わり方》は、相手の理解力=言葉に対する感度によって違ってきますが、伝わるという重要な目的を果たすことを相手の能力だけに任せておくわけにはいきません。そうした視点から言えば、相手の感度に関係なく伝わる伝え方の技術は、人を動かす立場や役割を持つ方が学ぶ必須能力と言えるのです。
人は情報では動かない!
伝える際には相手の心理を的確にキャッチした言葉力はもちろん大切ですが、その前に《伝わる伝え方の構成》を知らなければ、元も子もありません。
例えば
経営者が社員のことを想い、単なる業務処理に追われるだけの仕事にせず、与えられた役割を果たすことで存在価値を感じ、喜びを得る仕事をしてほしいと願いを込めて話したとしても、社員や部下がその話を自分の未来映像として頭の中で映し出せなければ[馬の耳に念仏]状態なのです。
あるいは講師業をしている人が自信を持って伝える情報やツール・商品の魅力も、論理的な情報だけで相手の感情に響かなければ、これも同じことなのです。
そもそも人の心を動かすことはできないと心得ておくべきです。しかし、人が動きたくなるように相手の脳に働きかけることは可能です。それは伝わる言葉力によるのです。
特に伝達や連絡・報告レベルの会話と異なり、意図を持って何かを伝えて相手の行動を自分の期待する方向へ導くには話の構造が非常に重要なのです。
そして相手が主体的に決断し行動すると感じるように導くのです。
話は上手いけど結果が伴わないという場面は人間の脳を動かすこの構造を知らないまま話をしている場合です。要するに満足と動機付けは別の話なのです。
ですから動機付けの構造を知って、それに沿う話をすると結果はガラリと変わるのです。話の上手下手は関係なく脳の反応癖を知っているかどうかなのです。
伝えたい意図が相手の感情を揺さぶり、いかに未来像が見えるようになるか…、そしてその実現の為にはあなたの話に沿う行動をすべきだと主体的な動機が生まれるかがポイントなのです。
それさえできれば説得をする必要などありません。
人間の行動原理は単純です…、メリットを手に入れるか危険回避かのどちらかでしか行動しないのです。
その為には、自分視点から相手視点へと思考を切り替える必要があります。
決して人の反応を気にしろということではなく、逆に人間はどういった刺激にどう反応するのかを理解して自己満足
専門家が専門的知識を伝えることも大切ですが、リアルな対話で一番求められていることは、情報よりも今あなたを通して感じられる変化なのです。話を聞いている間に即変化が現れるとか、如何に未来が有益で素晴らしいものになるかが実感として感じられるかで全てが決まるのです。
すなわち理屈では人は動かず、体験や体感をしてこそ人は動くのです。
その体験や体感を創り出す言葉の構造こそが、人を動かす言葉力・語彙力なのです。
相手が納得せざるを得ない話の構造を学ぶことはどんなシーンにも共通しますが、特にリーダーシップを発揮し、人を導く
このように行動してほしいと思うように動いてもらうトークのテクニック
突破力を持つ人材とは
問題や課題を解決して発展に向かうのか、問題を抱えたままであるがゆえに時間や労力を取られ、業務が停滞してしまうのかは、メンバーの突破力にかかっています。
ここで言う突破力とは、もともと備わっている性格や資質的なものではなく、環境によっていくらでも変化する思考の技術なのです。
行動
⬅︎
感情
⬅︎
思考
問題解決思考(突破)テクニック
問題や課題を解決していく際には、何の考えも無しに勢いだけで突き進んでいくわけにはいきません。時には勢いも必要な時はありますが、それでは危うい冒険になってしまいます。逆に考えてばかりで何の行動も起こさないようでは解決には至りません。
したがって、論理立てた柔軟な考えの中で、最善と最悪をクリアにイメージしていく思考のテクニックが必要となるのです。ここで重要となるのは3つのスキルです。それは…
問題解決力(突破力)に必要な3大要素
-
イメージ力:現実的な可視化脳力
-
発想力 :可能性を創造する
-
感受性 :創り出す気持ち良さ
これらは言葉としての認識をしたとしても、脳の生理的な反応を踏まえたトレーニングを行なってこそ働くようになる要素です。
これらを言語情報的な学習にとどまることなく、脳が味わい感じる体感的な認知をしていったならば、日常の取り組みが大きく変化していくことは間違いありません。
私たちは、ややもすると言語学習で納得したつもりになっていますが、実は言葉の実態を意識的に《見る》ことをしなければ、本当に理解してはいないのです。どういうことかと言うと…
「わかりました」と言いながらできないのは「わかったつもりであって、実はわかっていない証拠」です。
言葉と共に実態がありありと《見えていたら》できるようになるのです。

イメージ処理
感覚的
ひらめき
言語処理
理論的
計算能力


①
②
Left Brain
Right Brain
知るレベル
①情報のインプット
(言語情報)
出来るレベル
②イメージ情報に転換
・イメージ力
・発想力
・感受性
脳の使い方を上手く制御して、日常に起こる様々な問題や課題を実践的に解決していくテクニックをトレーニングしていく研修は、きっと会社の成長を加速するものとなるに違いありません。
ご要望をお伺いの上、必要な資料等をご準備致します。
各種研修コンテンツ
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